普通学校と聾学校どっちに通うべき?それぞれのメリットとデメリットをまとめてみた|聴覚障害

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聴覚障害を持ってるんだけど、普通学校か聾学校どっちに通うべきなんだろう

 
今回はそんな悩みを持つ聴覚障害者の生徒、またはその親に向けて書いた記事になります。
 
実際に聴覚障害を持つ私が両方の学校に通った経験をもとに、普通学校と聾学校それぞれのメリット、デメリットをまとめた内容になっています。
 
この記事を読めばきっと、普通学校と聾学校を選ぶ時の参考になるでしょう。

どちらの選択が正しいという正解はない

普通学校が良いか、聾学校が良いかという絶対的な正解はありません。
 
2つの学校それぞれにメリット、デメリットがあります。
 
それを把握した上で、自分の求める環境によって選ぶと良いでしょう。
 

普通学校の4つのメリット

  • 健常者の友達ができる
  • 発音が綺麗になる
  • 常識や暗黙のルールがわかる
  • 様々な価値観に触れられる

 

普通学校の2つのデメリット

  • いじめの対象になりやすい
  • 孤立しやすい

 

聾学校の3つのメリット

  • 聴覚障害者の友達ができる
  • 手話言語が使えるようになる
  • 聾学校ならではの情報保障がある

 

聾学校の2つのデメリット

  • 成績が落ちる可能性がある
  • 発音が悪くなる可能性がある

 
後述にて詳しく解説していきたいと思います。

普通学校のメリット

健常者の友達ができる

これはいうまでもないですが、普通学校を選ぶと健常者の友達ができやすくなります。
 
健常者の友達が欲しい人は検討すると良いでしょう。

発音が綺麗になる

これは聾より難聴の人に当てはまりやすいですが、普通学校に通ってきた聴覚障害者は、聾学校に通ってきた聴覚障害者より発音が綺麗な傾向にあります。
 
耳の症状の重さにより健常者並みに綺麗になるということではありませんが、その理由は周りが全員健常者である環境に関係してくると思います。
 

理由:周りから入る声の発音が綺麗だから

健常者の子供は意識しなくとも、周りの声の発音を聞き、正しい発音を覚えていきます。
 
聴覚障害者も同様にクリアにまでは聞こえなくとも、綺麗な発音に近い声が日常で耳に入ってきますので、自然と発音も綺麗になっていきます。
 
実際、私も苦手な発音はあるものの、小中学生は普通学校似通っていたのでそれなりに綺麗な方だと思います。
 
高校生で聾学校に通ってから、発音が少し変になってるよって言われた経験があります😥

常識や暗黙のルールがわかる

時々、聴覚障害者は常識がないっという声を聞くことがありますが、それには理由があります。
 
健常者達でいう常識と、聾者達でいう常識は違う部分があるのです。
 
1つ例をあげましょう。

食事中、口にご飯が入ってる場合は手で口を隠しながら話す。

という常識があると思います。
 
しかし、聾の人達は手話で会話するため口を隠すものがなく、そもそも口を隠すという認識がありません。
聾学校ではそれが普通の風景になります。
 
ずっと聾学校に通っていた聴覚障害者はその常識を知らないので、社会に出て初めて知るという人も少なくありません。

様々な価値観に触れられる

普通学校は聾学校に比べて生徒の人数が多いです。
 
ということは自然と触れ合える価値観も増えてきます。
 
生徒が多いほど楽しいと思う人は少なくないと思います。
 
そういう意味で、生徒の人数を基準に決めても良いかもしれません。

普通学校のデメリット

いじめの対象になりやすい

全員ではないですが、聴覚障害者は健常者と比べていじめの対象になりやすい傾向があります。
 
いじめに遭うと健常者に対して恐怖心を抱く可能性があるので注意が必要です。
 

いじめを防ぐために

健常者とうまく付き合う方法を見つけると良いでしょう。
 
聴覚障害者であっても健常者と仲良くできる人は、うまく付き合うコツを掴めているように感じます。
 
経験が必要になると思うので、そういう意味でもあえて普通学校を選ぶことはアリでしょう。

孤立しやすい

普通学校は健常者がほとんどで、同じ障害を持つ生徒はほぼいません。
 
耳の症状が軽い難聴で、健常者と口話でコミュニケーションが可能ならば大丈夫かもしれませんが、
口話でのコミュニケーションができない聾なら孤立する可能性が十分にあるでしょう。
 

孤立を防ぐために

こちらもいじめを防ぐ方法と同様で、健常者との付き合い方のコツをつかむことが重要になるでしょう。

聾学校のメリット

聴覚障害者の友達ができる

聾学校の生徒は例外なく聴覚障害者しかいません。(教師は健常者もいる)
 
同じ障害を持つ友人は健常者に比べて仲良くなれる可能性があるでしょう。

手話言語が使えるようになる

聾学校の生徒は主に手話言語を使って会話します。
 
新しい言語を覚えるのは大変と考えがちですが、日常手話に囲まれて生活することになるので、早い人は数ヶ月で手話で会話ができるようになるでしょう。
 
デフファミリー(主に手話で会話をする家族持ち)を除き、もし手話言語を早く覚えたいとお考えなら独学より、聾学校のような常に手話に囲まれてるコミュニティに参加する方が確実に早くなります。
 

注意点

小中高の聾学校では聞いたことがないので気にしなくて良いですが、
幼稚園は発音の訓練のため、あえて手話言語の使用を禁止してるところもあります。
 
手話言語の習得を基準に幼稚園を選ぶ場合は注意が必要です。

聾学校ならではの情報保障がある

聾学校は聴覚障害者のための学校なので、それにあった情報保障があります。
 
授業中教師は手話を使用、非常事態は文字での伝達もあるなど、様々な配慮があるので普通学校と比べて情報保障の面で困ることはないでしょう。

聾学校のデメリット

成績が落ちる可能性がある

普通学校から聾学校に進学、もしくは転校した生徒に限る話ですが、
聾学校に入ってから成績が落ちた」というのはよく聞きます。(私もその一人です笑)
 
理由はいくつか考えられますが、有益なのは聾学校の平均偏差値が低いため、偏差値低い生徒たちに合わせた授業であるからでしょう。
 
とはいえ、聾学校でも成績優秀な生徒はいます。
自分で勉強する習慣のある生徒ならばそこまで心配しなくて良いと思います。
 
勉強する習慣がない人は注意が必要です。

発音が悪くなる可能性がある

聾学校の生徒は全員が聴覚障害者なので、残念ですが発音が完璧な生徒はほぼいないです。
 
ですから健常者と口話で話す習慣がないと少しずつ発音が悪くなってきてしまいます。
 

発音の綺麗さを保つために

聾学校を検討してるけど発音はすごく気にしてるという人は、
健常者が集まるコミュニティに参加するなどして、口話で話す習慣をつけると良いかもしれません。

まとめ


今回は普通学校と聾学校それぞれのメリットとデメリットを解説しました。

普通学校の4つのメリット

  • 健常者の友達ができる
  • 発音が綺麗になる
  • 常識や暗黙のルールがわかる
  • 様々な価値観に触れられる

 

普通学校の2つのデメリット

  • いじめの対象になりやすい
  • 孤立しやすい

 

聾学校の3つのメリット

  • 聴覚障害者の友達ができる
  • 手話言語が使えるようになる
  • 聾学校ならではの情報保障がある

 

聾学校の2つのデメリット

  • 成績が落ちる可能性がある
  • 発音が悪くなる可能性がある

 
前述の通り普通学校と聾学校どっちの方が良いという正解はなく、2つの学校それぞれの良さがあります。
 
自分の求める環境によって選ぶと良いでしょう。
 
そして学校を選ぶ際は、親の自己判断ではなく生徒本人の意思を尊重することがとても重要になります。
 
ぜひ参考にしてみてください。