難聴学級とは?普通学校に通いたい聴覚障害者は必見!
普通学校に通いたいけど、授業についていけるか心配
健常者の友達は欲しいけど、聴覚障害のための環境も欲しい
今回は普通学校を検討してる聴覚障害者の生徒、またはその親に向けての記事になります。
実際に聴覚障害を持つ私が難聴学級に通学した経験をもとにまとめた内容になっています。
この記事を読むと難聴学級の意味や、実際どんなことをするか知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
普通学校と聾学校どっちにするかでお悩みの方はこちらの記事を読むことをお勧めします。
普通学校と聾学校どっちに通うべき?それぞれのメリットとデメリットをまとめてみた|聴覚障害 | Ha-mablog ハーマブログ
難聴学級とは
難聴学級とは文字通り、普通学校に通う難聴の生徒のために用意された学級のことである。
文部科学省にて特別支援教育の一環として聴覚障害教育のために用意された配慮である。
文献:文部科学省
具体的には、普通学校に通う聴覚障害者の生徒は、クラス活動やだいたいの授業はクラスメイトと一緒に受ける。
そして一部の教科授業のみ別の教室(難聴学級)でマンツーマン(もしくは少人数)体制で受けるという仕組みになっている。
難聴学級のメリット
- 必要最低限教科の情報保障
- 健常者のクラスメイトとの関わり
必要最低限教科の情報保障
クラスメイトと一緒に受ける授業にちゃんとついていけるかどうかは、正直聴力によって個人差があり心配なところである。
しかし、生きていく上で必要である必修科目の国語・算数(数学)・英語は難聴学級でマンツーマン(もしくは少人数)体制で受けるので安心である。
健常者との関わり
聾学校は聴覚障害者のための学校なので情報保障については申し分ない代わりに、健常者の生徒と関わることができない。
対して普通学校では必要最低限科目は情報保障のある難聴学級で授業を受け、その他の科目授業などは健常者の生徒と一緒にクラス活動ができる。
ポイント
健常者と関わる環境にいることで、聴覚障害者自身にとって健常者との最適な関わり方を学べるきっかけになる。
難聴学級の条件

- 義務教育
- 学校の選別
- 聴力
義務教育
難聴学級があるのは義務教育機関、つまり小学校と中学校のみです。
幼稚園や高校、大学などには難聴学級は存在しません。
学校の選別
さらに小中学校の中でも難聴学級が存在する学校は限られています。
全部の小中学校にあるわけではありません。
私の場合、家の付近の小学校は難聴学級がなかったため、その隣の難聴学級がある小学校まで3〜40かけて歩いて通学していました。
近くの学校に難聴学校があるかどうか、一度問い合わせてみたほうが良いでしょう。
聴力
上の画像文献の通り文部科学省では、難聴学級の対象の生徒は軽度の難聴であることを条件にしているようです。
おそらくクラス教室でも授業を受ける前提として、静かな環境であれば健常者と同様に授業が受けられる軽度難聴のみを指定しているのでしょう。
でも実際は…
しかし、実際のところその条件は緩いように感じます。
私は両耳約90dbほどの高度難聴ですが問題なく入学できました。
他、100dbを少し超える聴力の人も普通学校に通えたと聞きますし、聴力を理由に断られたという話はまだ聞いたことがありません。
ですが、念の為聴力の条件についても学校に問い合わせてみたほうが良いかもしれません。
難聴学級で行う授業
- 一部の教科授業
- 発音練習
一部の教科授業
基本、難聴学級で受ける授業は、国語・算数(数学)・英語の三教科になる。
それを難聴学級ではマンツーマン(もしくは少人数)体制で行う。
内容はクラス教室で受けるものと変わらない。
発音練習
それに加えて難聴学級では発音の練習も授業に取り入れている。
音で認識でき難いため、口や舌の動きなどを意識して教わる練習方法である。
補足
私の場合は授業の初めの10分ほどを使って練習していた。
学校によっては授業丸々一コマ使ったり、放課後などに練習するとこもあるかもしれない。
まとめ
いかがだったでしょうか?最後にもう一度おさらいしておきます。
難聴学級とは
普通学校に通う聴覚障害者の生徒は、クラス活動やだいたいの授業はクラスメイトと一緒に受け、
一部の教科授業のみ別の教室(難聴学級)でマンツーマン(もしくは少人数)体制で受けるという仕組み。
難聴学級のメリット
- 必要最低限教科の情報保障
- 健常者のクラスメイトとの関わり
難聴学級の条件
- 義務教育
- 学校の選別
- 聴力
難聴学級で行う授業
- 一部の教科授業
- 発音練習
以上について紹介しました。
聾学校では授業の他に、同じ障害を持つ仲間との出会いに魅力があり、
普通学校では授業の他に、健常者との関わりを学べる魅力があります。
もし情報保障の面で普通学校を選ぶことにためらっているなら、一度難聴学級について学校に問い合わせてみると良いでしょう。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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