聴覚障害者とのコミュニケーション方法と意識すべき配慮

DEAF

 

学校(職場)に聴覚障害の人がいるけどどんな配慮をしたらいいんだろう…

あの聴覚障害の人と話してみたいけどコミュニケーション方法がわからない…

 
 
今回はそんな悩みを持つ健常者向けの記事になります。
実際に私が通っていた健常の学校やや職場でに役に立った配慮
このような配慮があるともっと良かったと感じたことをまとめた内容
になっています。

この記事で紹介する聴覚障害の特徴やポイントをおさえれば、するべき配慮の参考になり聴覚障害者との距離もグッと縮まるでしょう。

聴覚障害に理解しよう

まずは聴覚障害の特徴についてある程度理解しなければなりません。
とは言っても、わざわざ本を買ったりして詳しく調べる必要はありません。

これから挙げる2つの特徴を理解すれば大丈夫です。

  • 補聴器はあくまで補助器であること
  • 耳の聞こえの程度は同じ聴覚障害者同士でも個人差がある

補聴器はあくまで補助器であること

目が悪い人は眼鏡を掛ければ、健常的に見えるようになります。
 
しかし、補聴器は耳に装着してるからといって、健常者並みに聞こえるようになるわけではないのです。
 
耳の症状が重いほど、発音をクリアに聞き分けることが厳しいので、音の認識ができていても、何を話しているか声の認識までできてるとは限りません。

補足

耳の症状が重い人ほど発音が悪いのは、周りの人の発音と自分の発音がクリアに聞き分けられないことが原因。

耳の聞こえの程度は同じ聴覚障害者同士でも個人差がある

健常者達の聴力はほぼ変わりませんが、聴覚障害者達は一人一人聴力にばらつきがあります。

よって、すべき配慮の内容も耳の症状が重い人(聾「ろう」)と症状が軽い人(難聴)によって変わってきます。

補足

聴覚障害者に対する配慮に正解はなく、その人にはどんな配慮が一番適してるか本人と一緒に相談しながら考えましょう。

3つのコミュニケーション方法と意識するべき配慮


聴覚障害者と取れるコミュニケーション方法は様々ですが、今回はその中でも最もオススメするコミュニケーション方法を3つ絞りました。

聾者と難聴者によって使い分けると良いでしょう。

  • 筆談(聾・難聴向け)
  • 口話(難聴向け)
  • 手話(聾向け)

筆談(聾・難聴向け)

一番確実な方法は筆談です。
音で認識するのが苦手なのが聴覚障害です。
つまり、文字で伝える方法なら問題ありません。
 
一番無難な方法が筆談で、どれだけ耳の症状が重くても紙とペンさえあれば確実に伝わります。
 
聴覚障害者とコミュニケーションを取る際は予め紙とペンを用意するといいでしょう。

補足

最近はブギーボードやスマホで伝える人もよく見られます。

口話(難聴向け)

難聴の人は口話でも聞き取れる場合が多いです。
筆談だと伝える時間がかかるため、難聴の人に対しては口話でコミュニケーションをとった方がいい場面も多いでしょう。
しかし、口話で話す上で4つの注意点があります。

  • 静かな環境で話す
  • なるべく近くで話す
  • 面と向き合って話す
  • なるべく一対一の会話を心がける

静かな環境で話す

人の耳には、騒がしいところでも音や声を聞き分ける「カクテルパーティー効果」という力が備わっています。
 
しかし、聴覚障害者の耳にはカクテルパーティ効果が備わっていないため、騒がしい環境で聞き取ることが非常に苦手です。
 

補足

静かな環境だと健常者並みに聞こえていても、騒がしい環境では全く聞き取れないってことも多いので注意しましょう。

なるべく近くで話す

健常者の場合、離れていても声を大きくすれば難なくコミュニケーションがとれますが、聴覚障害者はそうはいきません。
 
声が遠いほど発音をクリアに聞き分けることが難しくなるので、大きな声で無理して離さず、聴覚障害者の元まで近づいて話してあげよう。

面と向き合って話す

声だけで認識ができるほどの聴力の人はそうではないですが、ほとんどの聴覚障害者はクリアに聞こえない声を聞きながら口の動きを読み、声の認識をします。

そのため口の動きが見えやすいよう、面と向き合って話すようにしましょう。

補足

マスクをしたまま話すと声だけで認識する必要があるので、聞き取りが厳しくなっちゃいます。
 
聴覚障害者とコミュニケーションをとるときはマスクをとるなどの配慮をしてあげよう。

なるべく一対一の会話を心がける

聴覚障害者は集団の会話が非常に苦手です。
理由は以下の2つ

1. 口の読み取りができない
集団の会話では面を向き合わないことが多いので、口の読み取りが難しくなります。
どうしても集団の会話になる場合は、なるべく聴覚障害者の顔を見ながら話してあげよう。
 
2. 聞き返すことができない
一対一なら聞き取れなくても気軽に聞き返すことができます。
しかし、集団になると聞き返すことに気を使い、集団の会話についていけなくなってしまいます。
会議や学校の授業などどうしても集団になってしまう場合は、本人が聞き取れているかどうかアイコンタクトなどで確認してあげましょう。

手話(聾向け)


聴覚障害者のコミュニケーション方法と言えば「手話」と認識してる人も多いのではないでしょうか。
 
耳の症状が重い聾の人は手話を第一言語として話す人が多いです。
 
しかし、聴覚障害者全員が手話を話せるわけではなく、特に難聴の人は手話を話せない人も少なくありません。
あくまで手話を話せる人を対象とした上級者向けのコミュニケーション方法です。

上級者向けである理由

手話は日本語や英語と同じ言語の一つです。
そのため、聾の人のように流暢に話せるようになるまで、どれだけ早くても数ヶ月はかかります。
 
手話を完璧に覚えたい場合はそれなりの忍耐力が必要になります。

それでもおすすめする理由

だがしかし、聾の人にとっては手話が一番スムーズに取れるコミュニケーション方法です。
 
また、手話を覚えようとする姿勢を見せてくれる健常者がいると誰でも嬉しくなるので、一気に距離が縮まります
 
まずは簡単な挨拶や、自己紹介から覚えて手話のコミュニケーション方法を始めてみませんか?

補足

独学で手話を完璧に覚えようと頑張ってくれる人がいるけど、あまりおすすめできない
 
英語などと同じで、実際に手話でコミュニケーションをとりながら覚えた方が上達が早くなる!

配慮のつもりがついやってしまいがちな傷付ける行為

周りの人がびっくりするほど大きく声を張る

声を大きくすれば聞き取りやすくなると認識してる人もいますが、半分正解で半分不正解です。
 
確か小さすぎると声の認識ができませんが、大きくすればするほど聞き取れるようになるわけではありません。
発音がクリアに聞き分けられないことに変わりはないのです。

声は健常者との会話よりも少し張るぐらいにして、なるべく口をはっきり動かしてあげましょう。
それでも厳しそうなら、素直に筆談をするなど文字で伝えましょう。

語気を荒げると周りに気を遣わせることになり、聞こえないフリをする原因になってしまいます。

面倒くさそうな表情をする

聴覚障害者とのコミュニケーションは手話でない限り、健常者並みにスムーズに取ることができないものです。
 
しかし聞き返されたり、筆談を求められた時に面倒くさそうな表情をすると、聴覚障害者はものすごく傷付きます。

ストレスになってしまうことは否定しませんが、聞こえないことに聴覚障害者自身は罪も悪気もありません。
相手の気持ちを汲み取ってあげましょう。

聴覚障害者は面を見て会話をするので、表情も健常者以上に読み取れます。
 
わずかな表情の変化ですら気付くので本当に気をつけよう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
意識することが多いかもしれませんが、もう一度おさらいしてみましょう。

聴覚障害について理解するべきこと

  • 補聴器はあくまで補助器であること
  • 耳の聞こえの程度には個人差がある

聴覚障害者との3つのコミュニケーションの方法

  • 筆談
  • 口話(難聴の人向け)
  • 手話(聾の人向け)

配慮する際の2つの注意点

  • 周りの人がびっくりするほど大きく声を張らない
  • 面倒くさそうな表情をしない

上記のことを意識できれば、聴覚障害者とのコミュニケーションや配慮についてだいたい解決できるでしょう。

そして何より聴覚障害者自身と配慮方法を一緒に考えることがとても重要になります。